鬼はグワィと発音します。
日本語の鬼(オニ)とは意味が異なり、幽霊という意味です。
ですから”鬼呀~”(グアィア~)と言っておバケだ~って言ったりします。
ところが、実はこの”鬼”広東語のあちこちに出没(?)するんですね~
すごく親しまれている言葉で、とにかく広東人はこの鬼をよく使います。
これを上手く使うとさらにネイティブっぽくなりますよ。
まずは名詞の”鬼”。
幽霊、おバケという意味なのですが、よく使うのが、
鬼知咩 グアィチーメー おバケが知っているかいやー>誰が知るか!
鬼馬 グアィマー おバケ馬(?)->すごいヤツ、抜け目ないやつ
つぎに副詞としての”鬼”。
ものごとの程度をあらわす副詞として”鬼”を使います。
その程度がすごい、という意味になり、例えばこんな風に使います。
幾鬼靚 ゲイグアィレーン すっげーきれい!
幾鬼肚餓 ゲイグアィトウゴー すっごく腹減った~
このように、とてもという意味の”幾”(ゲイ)と形容詞の間に入れて
さらにその程度がすごいという意味になります。
あとは、結構アタマ来ている時につかう鬼。
麻鬼煩! マーグアィファーン めんどくせー!
本来”麻煩”という二文字の言葉ですが、その間に”鬼”をいれて
そのめんどくささがすごい、機嫌悪い状態をあらわしています。
激鬼死! ゲックグアィセイ あったまくるー!
”激死”がアタマくるで、その間に鬼を入れて、すっごくアタマ来るという意味になります。
最後に鬼をつかったいろいろな言葉。
呃鬼食豆腐 アックグアィセックダウフー 人をだます
多個香炉多隻鬼 ドゥオ―ゴヒョンロゥドゥオ―ジェグアィ めんどうなことになる
”香炉”は線香をあげるお鉢です。それが増えると鬼も増える、つまりめんどうなことが増える
という意味になります。
鬼拍後尾枕 グアィパックハウメイジャム 認める
後ろで鬼が背中をたたいてるという意味で、いままで間違えを認めなかった人が
急に非を認めるといういうようなシチュエーションです。
扮鬼扮馬 バーングアィバーンマー かっこつける
鬼に扮して、馬に扮して。つまりかっこつけているということになります。
鬼食泥 グアィセックナイ 言うことがはっきりしない
字のとおり、鬼が泥を食べるーつまりぐにゃぐにゃと言っていることがよくわからない
という意味です。
なんか鬼がかわいく思えてきましたね~
それでは今日はこのへんで。
幾鬼得意~!すっごくかわいい~! |
これは勉強になります。広東語の太に近いニュアンスでしょうか。私もぜひ鬼を使ってみたいです(笑)
返信削除そうですね、太もすごくという意味ですが、この鬼はもっと程度がすごいカンジで、関西弁の"むっちゃ"とか"ごっつ"とかいうフンイキに近いです。ので、上司の前とかで使ってはイケマセン.....
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