2014年3月1日土曜日

香港人の飲茶

香港の楽しみと言えば、そりゃーもう飲茶ですよね!
まあ、日本人における居酒屋と言いますか・・・
たぶんですが、飲茶したことない香港人はいないのではないかと思います。
飲茶は本当に奥深く、広東人の文化そのものなので、こんなところで語るには恐れ多いこと山の如しなのですが、とにかく私は香港に飲茶があってほんとーによかったー(^◇^)
と心底幸せを感じるのです。

何と言っても毎週日曜朝の家族での飲茶が一番の楽しみです。
これがないとなんか体調まで悪くなってきます。
(子供は退屈してますけどね・・・)

で、私たちのテーブルの周りも日曜朝はほぼ全て”家族飲茶”であります。
その光景はほとんどどのテーブルも同様で、下記のとおりです。
人数 家族全員 お父さん、お母さん、こども2名、ときどきおじーちゃん、おばーちゃん一緒
お茶 人気は普洱(ポウレイ)、寿媚(サウメイ)←私はこれが定番です。
点心 4人であればだいたい5点くらい、あまり多くは取らない。
    人気ベスト3は、叉焼包、腸粉、焼賣でしょうか。あまり高いもの取らない。
(飲茶の定番と思われている蝦餃(ハーガウ)は高めですからね、家族飲茶の時はあまり取らないんです)
動態 お父さんとお母さんは新聞読み、子供たちはそれぞれスマホやゲーム
    おばーちゃんだけがひとりわいわい話しています。
まるでその家の居間がそのままレストランに移動してきたような雰囲気でくつろいでます。
日本人からすると、家族で食事に来ていて、みんなで新聞広げて会話しないなんて・・・と思いますが、香港人の家族飲茶というのはそういうものなんです。
香港人にとって、家族飲茶というのは、絶対的にくつろげるものであり、ゆっくりと静かにお茶を飲みながら、自分の時間をエンジョイするものでなくてはいけません。

ところが、ひとたび、親戚や友人、会社関係の人たちなどと”社交飲茶”になった場合は、まったく違います。
皆大声で話し、ジョークを言い合って、わいわいとやります。
この時はおしゃべりをすることが、相手に対するもてなし、礼儀であるかのように社交的に振る舞います。また、お茶がなくなれば注ぎ合って、点心を進めたり、空いたお皿をかたずけたり、率先して気配りをします。それが外的シチュエーションの飲茶です。

それでは、ここで飲茶で使う広東語を
まずレストランに着いたら、受付のおねーさんがあなたにこう聞きますね。
幾位呀?(ゲイワイア?)何名ですか?
四位(セイワイ)四名です。
さあ、席に着きました。
おばさんが来てこう聞きます。
幾位呀?(ゲイワイア?)何名ですか? また聞きます。お皿の数を確認するためです。
そして、飲咩茶呀?(ヤムメーチャーア?)お茶は何にしますか?
寿媚呀、0吾該。(サウメイア、ムゴイ)寿媚をお願いします。
点心の紙に注文を入れていきますが、もし”社交飲茶”をしている場合は必ず
你鐘意乜呀?(ネイチョンイーマッア?)何がお好きですか?とか
叫0的乜0野好呢?(ギウティマッイェーホウネ)何をたのんだらいいですかね?
と相手の意向を聞く事。さっさとたのんではイケマセン。
さて、点心が来て飲茶開始。でもいろいろありますね。例えば、
Jam(すいません、字わかりません)茶呀、0吾該。(ジャムチャーア、ムゴイ)お湯をついでください。
*急須にお湯がなくなったときこう言います。
麻煩你、俾0的豉油我(ベイティシーヤウオー)醤油ください。
*日本人的には点心に醤油使いたくなりますよね。そういう時こうやってたのみます。
叫0左0的0野未来、麻煩幫我跟一跟。(ギウジョーティイェーメイライ、マーファンネイ、ボンオーガンヤッガン)たのんだものが来てないです、確認してもらえますか?
*この”幫我跟一跟”というのは便利な言い回しです。覚えておいてくださいね。
だれかにものを頼むとき、フォローしてくださいというときに使います。
さらに、
如果漏0左単的話、幫我取消0左佢(ユーグオラウジョーティダーンテッワー、ボンオーチョイシウジョーコイ)もしオーダー通ってなかったら、キャンセルしてください。
そう言うとたいていすぐに来るんですよね。
最後に、マイターンは皆さんよくご存じだと思うのですが、飲茶も終盤にさしかかり、そろそろお勘定かな、ってシチュエーションの会話。
直接的には”比如、我0地埋単啦”(ペィユーオーデイマイターンラ)お勘定しましょうか。
と言います。
あと良くあるのは、いきなり誰かれとなく”0奥~飲茶〰”(オー、ヤムチャー)と声をかけて、皆で乾杯をするというパターン。これで終わりですよ~という意味を表します。

うーん、ヤムチャがしたくなりました。
ので、今日はこのへんで。
おいしそー!