今回は広東語の助動詞についてお話したいと思います。
これを助動詞というのかどうかは不安ですが(勝手にそう言ってます)
・・・つまり動詞の後についてその状況、状態を補足する役目があるものです。
広東語にはこの助動詞がたくさんあり、これを使いこなすと広東語らしい広東語となります。
例文をあげます。
「咗」(ジョー)
これは過去形にする場合に使いますね。
例えば、「食咗飯」でゴハン食べた、です。
ただ、過去形以外の場合にもよく使われます。
例えば、
啲龍蝦好味0架,快啲食咗佢! このロブスターすっごくおいしいよ、早く食べなよ!
除咗件衫先呢,我要洗0架。 服脱いでよ、洗うから。
というように、何かものごとを催促する時にこの「咗」をつけます。
「親」(チャン)
これは”くっつく”というのがもともとの意味ですが、ある動作をすることにより
引き起こされ、発生するの意味に使います。
(すいません、ヘンな日本語ですね・・・)
例えば、
出邊好凍、着多件衫呀、凍親呀。 外寒いからもっと厚着しなさい、風邪ひくよ。
「凍親」つめたいことにくっつく、つまり風邪をひくという意味になります。
食得太快、咬親条(月利) 早く食べすぎて、舌を咬んだ
傷口重未好、0郁親都好痛 キズがまだ治ってないから、動かすと痛い
0郁(ヨック)というのは、動かすという動詞ですね。
「埋」(マイ)
これは「埋単」(マイターン)の埋ですね。字の通り埋めるというのが直接的意味です。
未払いの勘定(単)を埋めるということで、埋単=お勘定ということになります。
そこから派生して、範囲を広げる、これも、あれも一緒にという意味に使われます。
例えば、
我哋打算去旅行,你都去埋啦 私たち旅行行く予定なんだけど、一緒に行こうよ
我幫你做埋佢先 私がついでにやってあげるよ
私の仕事の範囲を広げて一緒にやる、という意味で、ついでにやってあげるという意味になります。
もうひとつ、これをやってしまってから、次の動作に移るという場合にも使われます。
例えば、
我睇埋呢個電視節目、就瞓0架喇 この番組見終わったら寝るから
飲埋湯先出去啦 スープ飲んでから出かけなさいよ
(・・またスープか・・・)
まだまだたくさーんあるのですが、本日はこの辺で・・・
これが使えるようになると、ぐっと広東語っぽくなりますよ!
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