と聞かれたら、間違えなくそれは「発音」と答えます。
広東語は発音命(いのち)の言葉です。それと「声量」です。
つまり正しい発音ででっかい声でしゃべる、これにつきます。
まだ香港に来たてのころ、よくミニバスに乗りました。
このバスには停留所というものが決められていなく、客は降りたい時に運転手に「〇〇で降ろして」と言うのです。
当然のことながら広東語しか通じず、しかも運ちゃんたちは一様に柄がよろしいという方々ではないため、ちょっとでもわかりにくいことを言うと
「はぁぁぁ~っつ?!」と聞き返されます。
なんもそんなえげつない反応せんでもと思うのですが、ともかく通じず”無視”され適当なところで降ろされるという始末。
これが怖くて、何度バスを降りるタイミングを失ったか・・・
他の乗客が降りる時に後ろをついて降り、来た道をまたすごすごと引き返すありさま。
かくなるは、こちらもきちんと戦闘体制を整えてから乗り込むことに!
乗る前に家で練習です。
余談なのですが、このミニバスはだいたい降りるところにいくつかのパターンがあるのです。
よくあるのは、交差点のところで、橋の下で、ガソリンスタンドのところで、屋台のところで、
〇〇レストランのところで、などその道の目印になるところを言います。
で、私が降りたかった場所は交差点のところだったので「街口(ガイハウ)」というのうを練習しました。う~ん、これで何とか。
さてさて、再度ミニバスに挑戦です。
さあ、バスがそろそろ目的地にさしかかります、ここで一発!
「街口(ガイハウ)、唔該(ムゴイ)」
しかし・・・なぜかまた「はぁぁぁ~っつ?!」!
え~っつ、なんで~!通じないの~!(涙)
もう面目丸つぶれです。
えーい、こうなったらやけくそじゃ、今度は大声で、
「街口(ガイハウ)!、唔該(ムゴイ)!」
すると運ちゃんが「おぅ、街口だな」と応答!
やったー、通じたー!
ここでの教訓。
「広東語はとにかく大声で」
今は広東語を話している時間の方が圧倒的に日本語より多いのですが
とにかく肺活量を多くつかって、口を大きくあけて話すくせがつきました。
そうしないと話せないのが広東語なんです。
広東人の顔は”エラ”が張っている傾向にあるのですが、これは言葉の発音とも関係があるのかもしれませんね。
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