2014年1月4日土曜日

ネイティブに近づく発音

香港にいる大陸の中国人、彼らはあまり地方方言の広東語を話たがりませんが、流暢に話す人も多いです。
しかし、一瞬でネイティブでないと見破られる発音があります。
それは広東語特有の"入声"と呼ばれる音です。
これは日本人も苦手としているので、注意しましょう。

入声とは、単語の語尾がt,p,kで終わるもの。
たとえば、八--bat(バッッ)  入--jap(ヤップ)  百--bak(バック) などです。
この最後の消えいるt,p,kの音をきちんと発音できることがネイティブに近づくポイントです。ちなみに普通語話す人は、これらの音が入らず、すべて長く伸ばしたような発音をします。たとえば、八はbaa(バー)、入はjaa(ヤー)、百もbaa(バー)となります。

それと、もう一つ語尾がm,nで終わる単語も要注意です。
たとえば、三。この発音はsam(サーム)ですが、これがsan(サーン)になる。
これも大陸の人がよくやる間違えです。

今や大陸からの観光客なしでは存続していけない香港ですが、心の中ではみなちょっと差別しています。いわゆる"イナカモノ"と思っているんです。
大陸の人も差別されないようにと、広東語をガンバって習得するのですが、
もともと方言である言語ゆえ、普通語のように体系化されておらず、ヨソ者が習得するのが困難な言語となっています。
(ほら、朝の連ドラでヒロインが必死に地方の言葉を練習して話すんだけど、ネイティブの人が聞いたら吹き出しそうな発音になってる、アレです)

で、香港人は広東語ネイティブじゃない人間をそれぞれの発音のクセで判断します。
あ、こいつは大陸の人間、マカオの出身、広東省の広東人、香港人だけどアメリカとか海外で教育受けた人、などなど。
私の場合は…結構ハテナマークになっているようです。
初対面で話しながら、相手の香港人が次第に上記の探るモードになっていくのがわかり、ただ結論が出せないでいるカンジが伝わってきて、かわいそうになるのでこちらから、私は香港人じゃないから、と言うと相手はホッとして出身を聞いてきます。
で、日本人というとみな一様に「すごーぃ!あなたの広東語はバツグンだねー!」と本当に心底おどろいて、感心してくれます。
なぜって、彼らの中では、日本人っていうのは語学が超ヘタと思われているから・・・(*_*;

それと、彼らも広東語がいち方言にすぎないと思っていて、一方愛する母国語であり、それを外国人が習得してくれている、ということがかなりうれしいのであります。
例えば、関西弁のうまい外人に会ったら関西の人かなり喜びますよね。
それに近いノリです。



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